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お菓子と新しい仲間、広がる寺子屋
2025年3月25日
攻撃再開から1週間、寺子屋でお菓子を配ると多くの子どもと家族が集まりました。見学希望も増える中、新たにサマールさんが仲間に加わり、支え合いが広がっています。

3月25日、攻撃が再開されてから1週間。私たちは寺子屋で子どもたちにお菓子を配りました。本来はラマダン最終日に行う予定でしたが、「その日自分たちは無事だろうか」「退避命令で散り散りになっていないだろうか」という不安を拭えず、予定を前倒しにしました。
この頃の空気は張り詰めており、「いつ自分たちの地区が退避命令を受けるか分からない」「全ての建物を破壊するつもりでは」といった恐ろしい噂も流れていました。そんな中、息子たちがお菓子を配ろうとすると、予想以上に子どもが集まり数が足りず、慌てて買い足しに走ったそうです。攻撃再開とラマダンで出席は減ると思っていましたが、実際には大人も含め多くの人々が集まりました。ラファから逃れてきた家族が子どもを連れて見学に来ていたのです。
さらに朗報がありました。先日から手伝っていた女性の正体が明らかに。名前はサマールさん。近所に住み、父を亡くし、兄も働けず、幼い弟妹を抱えて暮らしています。幼稚園での経験があり、大学で心理学を学びたかったものの叶わなかったそうです。少し英語も話せる彼女から「ここで働かせてください」と申し出がありました。生徒数が増えそうな今、このタイミングでの参加は心強い限りです。
攻撃に怯えながらも、あえて「日常」を続けようとする子どもたちや先生たち。その姿を支えることの大切さを、あらためて強く感じています。
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