
寺子屋の近況 ― 子どもたちが待ち望む「ノートと鉛筆」
2026年7月8日
感染症の流行が続く中でも、ガザの子どもたちは毎日寺子屋へ通い、学び続けています。現地から届いた寺子屋の近況と、7月20日に開催するガザ報告会のお知らせをお届けします。

ヤスミン代表から、寺子屋の近況が届きました。--
ガザ南部マワシ地区に開設した第二寺子屋には、少しずつ新しい子どもたちが集まるようになっています。現在は感染症が広がっており、体調を崩して欠席する子どもも多いため、出席者はおよそ65~70人となっています。
また、週に1回授業を担当しているサマール先生が結石の治療を受けることになり、今後2週間ほどはムハンマド先生が一人で授業を支えてくれています。
ムハンマド先生からは、新たに黒板も必要との連絡がありました。現在はテントの布を黒板代わりに使用していますが、文字を書いたり学習したりするには十分な環境とは言えません。
寺子屋へ通う子どもたちは、それぞれ大切にコーランを抱えて通っています。現地の子どもたちにとってコーランは、日本人が抱く「宗教の経典」というよりも、美しい標準アラビア語を学び、道徳を身につけるための大切な学びの本でもあります。そして今は、自分専用のノートと鉛筆が届く日を心待ちにしています。
一方、ハンユニスの寺子屋では、サブリーン先生を中心に授業が続けられています。こちらでも感染症の流行により欠席者が増えていますが、それでも毎回95~98人ほどの子どもたちが学びに来ています。
現地では、感染症にかかっても十分な隔離環境を確保することができません。家屋や避難テントには部屋数がほとんどなく、「布を一枚下げるだけ」で同じ空間の中で療養するしかない状況が続いています。そのため、感染が家庭内や避難生活の中で広がりやすい厳しい環境に置かれています。
それでも子どもたちは学ぶことをあきらめていません。
ハヤートナは、子どもたちが安心して学べる時間を守るため、現地スタッフとともに寺子屋の運営を続けています。皆さまからのご支援は、ノートや鉛筆、黒板など、子どもたちの学びに必要な教材の購入に大切に活用させていただきます。
7月20日(日・祝) ガザ報告会のお知らせ
東京・赤羽の「子どもの本の青猫書房」では、7月1日から「中東の平和展」が開催されています。
7月20日(日・祝)16:00からは、イエメンコーヒーでガザの寺子屋を支援してくださっているSakabekoさんによる、ChalChal音楽紙芝居『アリババと40人の盗賊 パレスチナ版』が上演されます。
その後、17:00~18:00には、ガザとビデオをつないでハヤートナの活動報告を行う予定です。ただし、ガザは通信環境が非常に不安定なため、音声のみになったり、通信が途切れたりする可能性があります。
また、ヤスミンは現在、がん闘病中のため、当日の体調によっては参加が難しくなることも考えられます。しかし、そのような場合でも、テレビやニュースだけではなかなか伝わらないガザの庶民の日常や、現地の真の今を多くの方に知っていただくために、ヒカルさんが白杖を手に、はるばる福岡から手弁当でお越しくださる予定です。長年にわたりガザの人々を支え、その暮らしを見続けてきたヒカルさんだからこそお話しいただける、大変貴重な機会になると思います。
この記事をご覧くださった皆さまにお願いがあります。ぜひイベント情報をSNSなどでご紹介いただけましたら幸いです。より多くの方にガザの子どもたちの現状を知っていただく機会になればと思います。
音楽紙芝居とガザ報告会の参加費は2,000円です。また、会場で販売されるイエメンコーヒーは、1パックのご購入が鉛筆1本分の支援につながります。子ども達がノートと鉛筆を待っています。
お申し込みはこちら
https://forms.gle/FedSJeGVh2rc39KQ6