
ハンユニスの寺子屋、7か月ぶりの再開と冬の現実
2025年12月19日
ハンユニスの寺子屋は、12月13日に予定通り再開しました。空爆の中で避難を余儀なくされてから、7か月ぶりの再開です。暖房のない教室には、子どもたちの声が響き、初日から多くの子どもたちが集まりました。一方で、再開の喜びの中で、冬の寒さにさらされる子どもたちの姿も見えてきました。寺子屋の再開は終わりではなく、今の現実と向き合い続ける始まりでもあります。

ハンユニスの寺子屋は、予定通り12月13日に再開しました。
実に7か月ぶりの再開です。
再開の様子については、現地で再開を担ったムハンマドとマッスーシー兄弟の母親、ヤスミンのブログに詳しく書かれています。
ぜひあわせてお読みください。
https://ameblo.jp/hayaat-na0518/entry-12950214546.html
再開した寺子屋には、初日は24人、2日目の昨日は36人の子どもたちが集まり、教室は大賑わいだったそうです。
先生が黒板に書いた単語を大きな声で読むと、子どもたちは皆で声をそろえてリピート。
先生と生徒が一つにつながり、暖房のない教室が、子どもたちの声と熱気でいっぱいになっていました。
ただ、送られてきたビデオを見て、少し気になったことがありました。
それは、以前見たマワシの「おやつクラブ」の写真や動画でも感じていたことです。
夏から秋へと季節が移り、子どもたちの服装は半袖から長袖へと変わってきました。
さらに気温が下がり、ほぼ全員が厚手の長袖を着るようになりました。
それでも――約9割の子どもたちが素足なのです。
「習慣で靴下を履かないのかな。でも寒そう……」
そんな、少しお節介な“ご近所の大人目線”で動画を見ていたところ、先週、マワシで雪が降ったという知らせが入りました。
マワシ地区では、早い時期からテントで避難生活を続けている人々が多くいます。
経年劣化で傷んだテントは、雨期の豪雨や雪解けによる浸水、海から吹きつける強風にさらされ、
耐えがたい寒さの中で震えているとの報告が、現地のヤスミンの息子たちや教員から届きました。
1週間前、
「こんな状況で、寺子屋を再開してもいいのだろうか……」
そんな思いを抱えながら、小さな有志の集まりに、今、何ができるのかについて、ガザのメンバー、日本のメンバーの間で、情報、意見、アイディアがぐるぐる回りました。
その結果、まずは皆さまから寄付をお預かりして、靴下と上着を子どもたちに配布すること、
そして同時進行でクラウドファンディングを始めることを検討しています。
目安となる費用は以下の通りです。
マワシ地区テント補修用のビニールシート:1枚 約6,000円
子ども用の防寒着:1着 約3,500円
靴下:1足 約350円
※為替手数料が二重にかかる(円→米ドル→シェケル)ことや、送金時に中継銀行が複数入ることなどから、
1シェケル=約60〜70円で計算しています。
私たちは、教育支援と生活支援を切り離して考えていません。
学びの場を再開することは、子どもたちの生活リズムや心理的な安定を取り戻すために重要である一方、寒さや生活環境の悪化は、学びを継続する上での大きな障壁にもなります。
そのため、寺子屋の運営を継続しながら、現地の状況を見極めつつ、子どもたちの防寒に関する支援も並行して検討しています。限られた規模の活動であることから、無理のない範囲で、優先順位を定めながら進めていく方針です。
支援の方法について詳しく知りたい方は、リンクしましたヤスミンのブログ、もしくは当ホームページの 「支援について」 のページをご覧ください。