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張られたビニールシート――それが今のガザのテント 静かに耳を澄ますと見えてくる暮らし

  • Maryam
  • 2025年12月7日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年12月9日

日本では、「パレスチナ人は難民キャンプのテントに住んでいる」というイメージを持つ人が少なくありません。しかし、それは 半世紀以上前の姿に基づいた誤解です。

UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)や歴史資料によれば、1948年、ナクバにより故郷を追われた人々は、UNRWAや赤十字から配布されたテントで暮らし始めました。このテント生活は、本来 一時的な避難のためのものでした。

ところが、難民問題は長期化し、テントは強風や砂で傷み、家として使い続けることができなくなります。そこで人々は、木材やトタン、そしてコンクリートブロックを使い、少しずつ住居へと作り替えていきました


この変化はキャンプごとに時期が異なるものの、多くは1950〜1960年代に進み、1970年代には、難民キャンプはすでに 狭い路地とコンクリート建物が密集する都市型スラムのような姿 に変わっていました。つまり、見た目は街になっても、法的には「永遠の仮住まい」という状態が続いているのです。


では、なぜ今のガザにテントがあるのでしょうか?

現在のガザのテントは、70年前の難民キャンプの名残ではありません。2023年10月に始まった空爆などによる破壊で家や街を失った人々が、再びゼロから避難生活を始めているためです。


支援物資すら届かなくなった攻撃再開後は特に、テントと呼べるようなものは圧倒的に不足し、人々は拾った棒を立て、ビニールシートをかぶせただけの、最低限の「雨よけ」を自分たちで作り、生活しています。それは、私たちがキャンプで使うような丈夫なテントではありません。瓦礫を避けた場所に、命を守るために必死で作られた小さな避難場所に過ぎないのです。


今、ガザは激しく長い雨期にあります。テントの多くは土の地面に直接立てられ、床も濡れます。寝床の毛布が濡れれば乾く場所もありません。特に子どもや高齢者にとって、寒さと湿気は危険です。


その現状を、音として少し共有したいと思います。これは、ガザのテント内で録音された雨音です。


この音は、自然の恵みとしての雨ではなく、「冷たい雨をどうしのぐか」という、生存のための音でもあります。


*タイトルのテントの写真は、夏の晴天の日に撮影されたものです。現在は、雨で壊れているかもしれません・・・。


 
 
 

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