支援に頼らず、仕事をつくるということ――ムハンマドの挑戦
- Maryam
- 2025年12月9日
- 読了時間: 2分
ヤスミン代表から、うれしい報告が飛び込んできました。
「ムハンマドがインターネットの仕事を始めました。」
おおお〜!ガザの今の状況を知ると、この一歩がどれほど大きいか、胸が熱くなります。
国連貿易開発会議(UNCTAD)の報告によれば、2024年、ガザの経済(GDP)は前年比マイナス83%という歴史的な崩壊を記録しました。
一人当たりのGDPは年間161ドル、つまり――
社会が、1人あたり・1日たった66円分しか価値を生み出せない。
これは、仕事がないというだけではありません。「働きたくても、働く場所がない」「社会が価値を生み出せない」という、経済の停止状態です。失業率は 約80% に跳ね上がり、ほとんどの大人が所得を失っています。
そんな中で…。
ムハンマドお兄ちゃんは、松葉杖なしで、ゆっくりとですが歩けるようになりました。それと同時に、経済的にも自分の足で歩きはじめたのです。
彼が選んだのは「インターネットの仕事」。以前から考えていたようですが、行動はガザっ子らしく、とにかく速い!
ヤスミン代表によると、
「インターネット、3月の時点では寺子屋のために用意するつもりでハヤートナ活動に含めたのですが、現時点では、コミュニティ全体が必要としていること、そして仕事を作り出したくて、ムハンマドの“仕事”として始めました。従いまして、今回ハヤートナにいただいた寄付は一切使っていません。」
つまり――
支援に頼らず、自力で仕事を生み出し、同時に周りにも役立つ形にしたということです。
この成長に、代表は「一回りも二回りも大きくなった」と感じたに違いありません。
彼女が夫とガザでカフェを始めた時の想い、
「大人に仕事を、子どもに本を」が、いま再び頭を巡っているとのこと。
1910年代の古い話になりますが、ある植民地の独立運動家はこう言いました。
「まず、自分自身の力を養い、国を持つにふさわしい人格・健康・知識を備えよ。その時、国は必ず取り戻せる。」
「大人に仕事を、子どもに本を」それはこの言葉につながっています。
1日66円しか価値を生み出せない社会の中で、自分の手で仕事をつくったひとりの青年がいる。ムハンマドの一歩は、ガザの経済再建の小さな、しかし確かな希望です。
*画像は修理中の寺子屋です。もうすぐ再開!こちらも速い。ガザっ子は、「早く早く」がモットーです。

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