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相次ぐけがの中で支え合う

  • hayaatnaweb
  • 9月4日
  • 読了時間: 2分

息子たちがマワシ地区に避難し、テント生活を始めて約2週間。食糧や水の確保、スマホの充電に苦労しながらも、寺子屋と子ども食堂の準備を続けていました。

そんな中、給水車から水を移していた際に発砲騒ぎが起こり、動転した運転手が急発進。ムハンマドが巻き込まれ足を骨折しました。すぐに周囲の人々が助けてくれ医師のところに搬送され、手術も無事終了。対応した医師は「不幸中の幸いだ」と声をかけてくれたそうです。しかもその医師は、以前息子たちのファラフェルを買ってくれていた人で、思わぬ再会となりました。

ムハンマドはその日のうちにテントに戻りましたが、地べたの生活では衛生管理が難しく、回復までの数か月が心配です。マッスーシーは涙をこらえながら薬を探し回り、近所の人々と共に支えています。簡易ベッドや食事を差し入れてくれる人々の助けにより、兄弟も次第に落ち着きを取り戻しました。

しかし追い打ちをかけるように、子ども食堂の助手を務めるムハンマド少年も大けがを負いました。従兄弟と食料配給所に向かった際、戦車の砲弾が近くに着弾し破片を受けて足を負傷。「上半身でなくてよかった、命があっただけで良かった」と父は言ったそうですが、その言葉に滲む苦しさは計り知れません。

次々と降りかかる試練の中でも、互いに支え合いながら前を向こうとする姿に、胸が締めつけられます。

 
 
 

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