失われた教室と残った希望 ― ガザ・寺子屋再生の始まり
- Maryam
- 2025年12月1日
- 読了時間: 2分
ハンユニスの寺子屋には、黒板だけは残っていたはずでした。しかし今回、大家さんの事情により、ペンキで黒板を描いて作ったその部屋は、体調の悪い高齢の方が住むために優先して貸し出されていました。――人を思いやり、譲り合う。困ったときはお互い様。受け入れるほかありません。
寺子屋は隣の部屋へ移動。攻撃再開前には IT教育の準備もあと一歩というところまで進んでいましたが、集めた機材は壊れたり行方が分からなくなり、机も椅子も黒板も――すべてがまた ゼロからの出発 になりました。
それでも、希望は確かに残っています。手伝ってくれていた先生たちは全員無事。街で偶然会った子どもは「また行ける日が楽しみ!」と目を輝かせていたそうです。
「物が無くなっても、人が無事なら」――そう言葉では言えるけれど、大切に揃えたものが何一つ残らないという喪失は、“買えばいい”と考えられる世界で生きる私たちには想像しきれない重さがあるはずです。
子どもたちが再び笑顔で戻って来られるように、できることから一つずつ。まずはスペースの整備。黒板の代わりをどう作るか。机は? 椅子は?その日その時、手に入るもので組み立てていくしかありません。
ガザでは、状況も物資も日々変わります。だから――焦らず、慌てず。今あるものから積み上げていく。
ゆっくりでも、必ず前へ。


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