荒れた地にも、静かな希望 ― 若い夫婦の第一歩
- Maryam
- 10月13日
- 読了時間: 2分
更新日:10月14日
マッスーシーが無事に花嫁を連れて、テントに戻ってきました。テント生活と食糧難から始まる新婚生活ですが、彼らがいつの日か老夫婦となり、「ほんとうに大変な時代だったね」と懐かしく語り合える穏やかな時間が流れることを願っています。
さて、新婚生活の様子はというと――花嫁のサバちゃんは、子どもたちの「おやつクラブ」には参加せず、洗濯や身の回りのことに精を出しているそうです。少し恥ずかしがり屋な性格なのかもしれませんね。
ヒカルさんの報告によると、「おやつクラブ」が終わったあと、マッスーシーはサバちゃん、そしてハンユニス時代に同じ建物で過ごしていた「大家さん」と一緒に、かつての住まいだったハンユニスへ向かったそうです。目的は、残してきた「寺子屋」や荷物が無事かどうかを確かめるためです。
現地から送られてきたビデオには、かつての部屋の惨状が映っていました。壁も天井も窓も吹き飛び、弾痕が残り、床一面が瓦礫に覆われています。それでもマッスーシーは、「いつかここを片付けて、また暮らせたら」と話しているそうです。本当に実現できるのだろうか。彼は何でも自力で乗り越えてしまうタイプみたいなので、もしかすると資材さえ手に入れば、DIYで少しずつ形にしていくのかもしれません。
ハンユニスの一部からはイスラエル軍が撤退したとの報道もありますが、現地ではハンユニスの有力一族とハマスの衝突が続いており、依然として危険な状況が続いています。「ハマス vs 抵抗する住民」という構図になりつつあるようで、これがシリアのような長期的な内戦にならないことを、ただ祈るばかりです。



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