学びの場の再開と子ども食堂 ― ガザで続く小さな前進
- Maryam
- 2 日前
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不安定ながらも停戦が続く中、ガザでは少しずつ学校再開のニュースが届き始めています。11月2日付のアラブニュースによると、ガザ市旧市街にある歴史的な「アル=カマリーヤ・オスマニア校」では、日曜日、2年ぶりに子どもたちが教室に戻ったそうです。UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)によれば、すでに2万5,000人以上の子どもたちが「仮設学習スペース」で授業を再開しています。
この知らせをどう受け止めるかは、人それぞれに思うところがあるでしょう。けれど、私個人としては――「一人でも多くの子どもが、学びの場を取り戻すこと」。それ以上でも、それ以下でもなく、それが何よりも大切だと感じています。
ハヤートナでは、UNRWAの機能が止まった後も、難民IDの有無にかかわらず、学びを求める子どもたちを受け入れてきました。小さなチームながらも、100人もの子どもたちに「学び」「食」「心のケア」を平等に届けてこられたことを、私たちは誇りに思っています。
そして今、UNRWAの学校再開によって、ハヤートナの寺子屋を卒業していく子どもたちも出てくるでしょう。それは少し寂しいことですが、より安全で整った環境で学べるようになるのですから――「良かったね」と、心から笑顔で送り出したいと思います。
さて、「子ども食堂」再開に向けた準備ですが、まだ助走の段階です。「おやつクラブ」のお菓子を軽食へと変えたいと考えていますが、問題は燃料。
一時は噂だと思っていたプロパンガスの配給販売が、ようやく始まりました。住民登録カードを登録しておくと、順番が来たら購入できる仕組みだそうです。しかし、コンロがありません。ハンユニスに残してきたボンベとコンロは、すでに跡形もなく消えていたと聞いて、私たち日本のメンバーもがっかり。
どちらも高価なため、まずはボンベだけを購入することにしたそうです。小型ボンベの上には簡易コンロが付いており、少しの調理ならできそうです。けれど、それでは子ども食堂を再開するにはまだ心もとないのが現状です。
「子どもたちにもっと栄養のあるものを届けたい」その思いを胸に、今は焦らず、できる準備を一歩ずつ進めていきます。



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