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ガザへ届ける想い―ガザ送金の壁と人々の小さな幸せ

  • Maryam
  • 9月13日
  • 読了時間: 2分

今、hayaat.na(ハヤートナ)が直面している最大の困難のひとつは、ガザへの送金の難しさです。

UNDP-ESCWAの統計によると、2023年10月以前のパレスチナ全体の失業率は25.7%。その時点でガザでは、全体で45%、若者では約60%という深刻な失業率に直面していました。報告書ではこれを“超失業率(hyper-unemployment)”と表現しています。爆撃で社会基盤が破壊された今では、ほとんどの人が仕事を失い、事実上、失業状態に置かれています。

この状況で、生活を支える現金収入の多くは、海外からの送金に頼らざるを得ません。しかし、戦禍のガザで銀行やATMが稼働しているはずもなく、送金は容易ではありません。親族や民間の支援団体は、民間の送金業者を通じて、あらゆる手段と知恵を絞って生活資金や支援金を届けています。ハヤートナも例外ではありません。

ところが、人道危機の状況下でも人の弱みに付け込む者がいます。現在の送金レートは通常の約2倍。かつて 1円=40シェケル だったものが、今では 1円=80シェケル にまで跳ね上がっています。「信じがたい現実ですが、これがガザのいまなのです。」と、送金を担うヒカルさんは語ってくれました。


ガザの人々が、働き、賃金を得て、給料日には子どもたちに小さなおもちゃやお菓子を買って帰る。そんな当たり前の「小さな日々の幸せ」を手に入れる日が来ることを、心から願ってやみません。


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