綱渡りの日常 ― ガザ南部の停戦と揺れる暮らしの中で
- Maryam
- 10月20日
- 読了時間: 2分
停戦から日常を取り戻すまでの道のりは、まるで綱渡りのような日々です。ガザ南部では再び爆撃があり、人々は慌てて食料の買いだめに走ったそうです。とはいえ、豊富に食料が並んでいるわけでもなく、そもそも買える値段なのかもわからない状況。そのため、人々は「今、手に入る範囲で食べられるものを少しでも確保する」――そんな切実な買いだめだったのでしょう。子どもたちに空腹を我慢させる日々を、もう繰り返したくないですものね。
ハンユニスの部屋を片づけに通っているマッスーシーも、空爆を警戒して昨日は向かわなかったそうです。その後、停戦再開が発表され、買いだめの混乱は少し落ち着いたようですが、「停戦を破って気が済んだら、また停戦に戻るなんて……勝手すぎる」と、息子たちから話を聞いたヤスミン代表もため息をついていました。
一昨日は、ムハンマド先生の体調不良で「おやつクラブ」もお休みになりました。イスラム社会では、男性には大きな責任が求められます。100人もの子どもたちの心を元気づけようと、全力で頑張り続けてきた疲れが出たのかもしれません。どうか今は、ゆっくりと体を休めてほしいです。
ヤスミンは「もう一人先生を増やしたい」と考えているものの、予算の制約もあり、状況が目まぐるしく変わる中で人材確保は簡単ではありません。それでも、彼女も、ガザの人々も、そして私たちも、「綱渡りのような日々だけれど、絶対に渡り切る」という強い気持ちを持ち続けています。




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