top of page

ガザで始まった小さな挑戦

  • hayaatnaweb
  • 2024年11月10日
  • 読了時間: 2分

2023年10月7日を境に、私の生活は一変しました。息子たちの無事を確かめることだけに追われ、恐怖や怒りに押しつぶされそうな夜を幾度も過ごしました。どれほど願っても戦争は終わらず、やがて迎えた2年目の節目に「もう停戦を待つのはやめよう」と決意しました。ちょうどその頃、息子たちが前向きになれる出来事があり、私の病状も落ち着いてきたことが重なり、今こそ「停戦後」を夢見るのではなく、目の前でできることを始めようと思えたのです。

そんな時に出会ったのが、避難先のアパートで小さな寺子屋を開いていたマイサさんでした。3人の子を抱えながら「子どもたちの居場所をつくりたい」「学びの場を提供したい」と語る彼女の姿に、かつて私がガザで「大人に仕事を、子どもに本を」を掲げてカフェを営んでいた日々が重なりました。空爆で店を失いながらも懸命に働いたスタッフたちの姿が蘇り、支援したいと強く思いました。

もちろん、食糧や衣服が先ではないかという葛藤もあります。しかし寺子屋は子どもにとって学びと心の拠り所であり、大人にとっては仕事の場でもあります。私たちにはできないことをマイサさんが担い、彼女だけでは難しい部分を私たちが補う。これは「支援」よりも「支え合い」と呼ぶほうがふさわしいと感じています。小さな一歩ですが、ガザでの挑戦はここから始まりました。

 
 
 

コメント


bottom of page